夢の欠片 -パニック障害な私ー -311ページ目

発掘




どこにいるの?


私を


見つけてくれた


あなた


どこへ行っちゃったの?


私を


救ってくれた


あなた


戻って来てくれないの?


私を


目覚めさせた


あなた


どうしたら会えるの?


私を


置き去りにした


あなた


二度と会えないの?


私を


発掘してくれた


あなた


私の孤独




あなたには


見えないでしょう


どんな色かも


形かも


あなたは何も


感じないでしょう


どんなに冷たく


凍えていても


あなたには


届かないでしょう


その指も


眼差しも


私は


秘密のヴェールで


覆い隠して


誰にも


見せてあげないの


誰も解ってくれないし


誰にも


触れられたく


ないんだから




重い思い

 

 

重い

 

私が重い

 

私の中の私が重い

 

私の中の私の思い

 

私の思い

 

思い

 

 

悪夢

 

 

 

時は落ちていく

 

夢の中へ

 

深い淵の

 

闇の中から

 

嫌悪する

 

あらゆるものが

 

噴出し

 

私を絡め取る

 

抗い

 

拒み

 

逃げ惑う

 

精を吸い尽くされ

 

解き放たれる

 

そこは

 

朝の光の中

 

 

 

呟き

  

 

春が来たっていうんなら

 

花を咲かせるわ

 

甘い蜜を作るわ

 

春は短いっていうんなら

 

揺れてみせるわ

 

甘い香りを放つわ

 

夏が来るっていうんなら

 

急がなきゃ

 

焦らなきゃ

 

秋が来てしまったら

 

もう終わりだもの

 

もう枯れるっきゃないんだもの